:::藤沢市議会議員 柳田ひでのり:::藤沢市議会議員柳田秀憲のブログです。

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道路問題
今日の午前中、県道「藤沢厚木線」の完成式典に出席した。

折りしも、今国会は「ガソリン国会」ともいわれ、ガソリン税の暫定税率維持を唱える与党と、廃止を訴える野党とが激しく対立する様相となっているのはご承知の通りで、その税率引き下げとならんで焦点となるのが
道路特定財源
だ。
特定財源のせいで不要不急の道路が各地で濫造されている、と批判が噴出してから久しいが、その一方で知事会などは暫定税率維持・特定財源堅持を訴えている。
まだまだ、地方に道路は必要ということだ。

で、藤沢市である。
藤沢市は道路網の不備が弱点とされてきたが、産業空洞化・市内産業の流出が止まらない中、より一層道路網構築に力を入れだしているといってよいだろう。産業にとってはもちろん、昨今では防災面からも道路網の整備が叫ばれている。
これから民主党がどこまで与党に攻勢をかけられるかだが、道路を求める声は相変わらず根強い今、暫定税率廃止・特定財源廃止した場合に「必要な」道路建設の財源をどうやって担保するのか、逆に問われている。
が、これはおかしな話である。
政府予算案を前提にするからそうした議論になるのであって、そもそも抜本的に予算のムダを見直せば、必要な道路をつくることは出来るはずだ。

藤沢市はもちろん過疎地ではないが、首都圏は首都圏なりに道路が必要だということは確かだ。
私自身は、これ以上道路はいらないっていわれればそうかな、とも感じるし、まだまだ必要だといわれればやっぱりそうかな、と思う。
ようは税財源のムダ遣いがいけないということだ。ムダの温床となっている特定財源という制度は見直す必要があろうし、税率の引き下げに関しては、環境問題とガソリン税の考え方を打ち出す必要はあると感じている。

脱線してしまった。
さて、藤沢厚木線である。
この道路は、辻堂元町から葛原までの市内の南北を貫き、綾瀬・海老名を通って厚木にいたる主要幹線道路である。
JR東海道線周辺の区間は殆ど進んでいないものの、旧国道1号から北は順調に整備され、東西軸のR1との交点から横浜厚木線との交点までの区間が完成した事の意味は大きい。

これまでは藤沢の縦(南北)軸は国道467号(町田線)のみ、と言ってよく、同線は慢性的な渋滞に悩まされているのだが、この藤沢厚木線が開通することにより緩和されることは間違いない。
そして、この道路が東名高速(仮)綾瀬ICが完成し接続されると、藤沢市内から各大都市圏へのアクセスが飛躍的に向上し産業活性化等に貢献する、と大いに期待されているのだ。

道路を計画する際、よく「ハシゴ」状に、といわれる(「あみだくじ」にも似ている)。
藤沢でいえば、ハシゴの枠にあたる縦軸がR467と今回の藤沢厚木線だ。
ハシゴの段にあたる横軸は、
・新たな大動脈の圏央道(横浜湘南道路、整備中)
R1
R134
(以上、国道)。
この他、県道としては
・湘南台寒川線
・横浜伊勢原線(用田バイパス)
といった都市間道路が横軸として通っており、道路網は充実してきた。また、市道としては、横軸が
・土棚石川線
・藤沢石川線、
縦軸は
・善行長後線
も進行している。
そして横浜湘南道路の接続先の、相模川左岸を縦にはしる相模縦貫道が開通すると、藤沢市から県央部をはじめ東名・中央・関越道など、「全国的」なアクセスが飛躍的に向上する。

その一方、過密気味の市内南部では、R134や海岸の駐車場は立派になったものの、市中心部の重要な横軸の市道鵠沼奥田線が未整備のため、県道藤沢鎌倉線が藤沢駅のところでネックが生じている。
市道としては鵠沼奥田線の他に
・藤沢駅鵠沼海岸線
・鵠沼新屋敷線
・片瀬辻堂線
などの都市計画道路もあるのだが、この路線上はすでに住宅が密集しており実現するのはかなり厳しいどころか不可能に近いのではと思ってしまう。
梯子の「段」にあたる横軸が、市内南部では決定的に不足しているのである。

また「R1とR134を結ぶ」という、R467をバイパスする重要な縦軸となる県道横浜藤沢線は、現在藤沢鎌倉線と交わる川名でストップしており海岸方面への延伸が望まれているものの、路線上には貴重な川名緑地や私の地元の片瀬山・片瀬地区の住宅街を貫くことになる、ということで根強い反対があるのだ。
私自身は、各計画道路は基本的には必要だと考えているが、さりとて、貴重な緑地・生態系を破壊したり閑静な住宅街を主要バイパスが貫くことへの疑問もある。またこれら「環境との共存」のみならず、初期投資と維持管理を含めた「費用対効果」は如何に、といった財源問題もあろう。
いずれにせよ、これら諸問題の解決は容易ではないというのが実感だ。

市内北部からは、藤沢駅周辺や海岸線の発展が眩しく映るかもしれない。
だが、都市計画を進めるにも南部は過密状態で、用地取得の費用だけ考えても頭が痛い。といって区画整理を行うには各戸の区画が小さすぎる。
他方、御所見地区や遠藤地区には、
まちづくり推進協議会
という地元住民の組織があり、地域のみなさんが自らの土地を提供しながら区画整理事業を進め、必死になって自らのまちの将来を模索しているのだ。協議会会長の挨拶には、計画道路に地域の将来を賭ける熱い思いが込められていた。
こうした姿をみるにつけ、都市計画の上では閉塞状況に陥っている市内南部に住む一人としては、まだまだ活用可能な土地が残されている「市内北部の可能性」が羨ましいと感じてしまう。

市内面積約69.5k屐東西距離約6.5辧南北約12辧
藤沢市は、広い。海から街や工業・田園地帯などなど、各地区の多様性・固有課題を内包しているのだと再認識させられた式典だった。
| 18:27 | 都市計画 | comments(4) | trackbacks(0) | posted by 柳田ひでのり |
Comment








横浜藤沢線の地下化は入口の標高を考慮すべきだ。
今の設計ではトンネル部分はほとんどが海面下。
片瀬側も川名側も入口の標高は5m程度。
藤沢でも10m程度の津波は予想されており、そうなると
境川をさかのぼってきた津波が両側から流れ込むおそれは大きい。
そのような災害時には逃げ道がないため被害は絶大となる。
せめて入口は標高15m程度にまであげて逃げ道を用意すべき。
たとえば片瀬側は鵠沼新屋敷線に接続すれば地上部での逃げ道も
確保できる。昆虫や鳥も重要かもしれないが、人命には変えられない。
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/680025.pdf
posted by 市民 | 2015/01/07 2:09 PM |
ご返答ありがとうございます。鵠沼地区の道路交通に問題意識をもたれておられることだけでも大変心強い気がいたします。住民同士の意見対立や時として住民エゴなど大変でしょうが小さなことからでも解決していっていただきたく、お願いいたします。今回はご返答は結構です。どうもありがとうございます。
posted by 諸石 昭彦 | 2010/06/27 3:32 PM |
コメントありがとうございました。

仰るように、鵠沼地区などは生活道路に通過交通が流入してしまい、大変ご迷惑をかけてしまっているのが現状です。
かくいう私も、鵠沼を東西に横切る際、どうしても狭い道を通行してしまっていますし。
現状でよいとは到底思えません。安心して生活道路を通行できるよう、幹線道路の整備に取り組んでいきます。

一方、横浜藤沢線についてですが、
現在は川名・片瀬山に関しては地下化を想定しているようですが、地下になれば住環境への影響は低下するものの、自然への影響は未知数です。
また、工費が増大することにもなりますので、慎重な検討が必要だと思っています。

頂いたご意見を参考に、今後とも道路と住環境等のあり方を考えてきます。
貴重なご意見、ありがとうございました。
posted by 柳田ひでのり | 2010/06/14 5:40 PM |
鵠沼奥田線は是非とも整備してください。車が生活道路に入り込んでまともに生活道路を歩くことが出来ません。子供たちやお年よりは毎日身の危険にさらされています。それから横浜藤沢線の川名以南延長も是非とも実現してください。緑地は大切でしょうが工場跡地を緑地化することで何とかできます。たとえば辻堂元町の松下跡地などは絶好の公園用地です。また防災上も藤沢市南部は道路が無く大きな災害が起こると救援にも着てもらえません。阪神大震災で道路が通行できなくて岡山広島、和歌山津などから消防車が神戸を目の前にして入ることが出来ませんでした。山手幹線(4車線)の未整備が大きかったそうです。確かにダンプが通ると住環境が悪化します。しかし戸塚茅ヶ崎線付近に住んでいる私はその通過交通を我慢しています。都市に住む限りある程度の交通公害は公平に負担すべきです。ある道路沿線の住民だけが負担すべきではありません。ダンプが通れる道すなわちいざと言うときに大型トラックが救援物資を届けてくれる道と認識されないのでしょうか?広い道すなわち大きな火災のときに防火タイになると考えてもらえないものなのでしょうか?今藤沢市南部では工場の撤退が相次いでいます。今なら移転の代替地も確保できます。モールヒルやMrMAXみたいな商業施設も良いですが公園や道路整備も是非ともお願いします。住み続けたい藤沢市のためにもよろしくお願いします。
posted by 諸石 昭彦 | 2010/06/13 3:43 PM |
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