:::藤沢市議会議員 柳田ひでのり:::藤沢市議会議員柳田秀憲のブログです。

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開かれた議会
現在、市議会で「議会改革」について議論されている。
私も議会運営委員会のメンバーとして議論に参加しているが、私は基本的に、市議会の運営については今のままで大きな問題はない、と思っている。
市政発展のために議会が取り組むべきは、細かい制度改正云々よりも議員各位の資質向上に尽きるのではないか。
そのためには
議員定数は削減して少数精鋭とする方がよい
というのが私の立場であることは以前も書いたし、定数削減は選挙公報にも載せた。
ただし、市民・有権者にとって、より分かりやすく・より透明な議会に変えていく必要は感じている。

これについては、
市民に「開かれた議会」
という言葉がよく用いられる。

議会のウェブ中継等を行ったり(藤沢は本会議では実施済)、土日や夜間に議会を開催して勤労者が傍聴しやすくする、という意見もある。
「議会審議そのものを伝えていく」という発想だ。
さらには、議会予算の執行状況や政務調査費の使われ方など、主に金銭面での透明化も求められよう。
議会の公開・透明性という見地から、さらなる取り組みが必要で、今後の議論は注目だ。

もう一つは、、議員と市民との交流・意見交換の充実、というものである。
市当局は政策立案の際に、市民と意見交換するべく、審議会や広聴会等のチャンネルを活用しているが、議会側の市民広聴等は個々の議員にゆだねられている。
議員は自身の支持者を通して政策立案したり市の政策の妥当性を確かめるのが通常だが、個々の議員が幅広い市民各層の意見を聞くのは実際には困難だ。

例えば、私が住んでいる町内会の回覧板などを使ってアンケートを実施して住民の意向を知りたいと考えても、町内会活動を通して議員が売名行為をしている、となる可能性が高い。さりとて、自治組織を通さず唐突にそのような取り組みをしても、実効性は中々上がらないだろう。
これは小学校の保護者会などでも同様の構図がある。
議員個人が自治組織を「政治利用」してはならないのだ。

だが、議会全体でこうした自治組織やPTA等と関わるのなら話は別だと思う。
一議員のスタンドプレー?ではなく市議会として地域課題にかかわり、その際に党派や支持母体を超えて各団体や住民等と意見交換をすることは大変有意義だと思う。
これは、議長・議会のリーダーシップで比較的簡単に実現可能だし、実際行っている地方議会もある。

厳しさをます自治体財政の環境下では、既存政策と新規政策の取捨選択はどうしても避けられない。主権者たる市民と市側・議会とで市政課題を共有しないと、いたずらに不満だけが募ることになると思う。
有権者は材料さえあれば的確な判断をするはずだ。
そのためにも、議会と市民との交流を一層進める必要があろう。

議会審議のさらなる公開
議会関係費の情報公開
議員と市民との意見交換の充実

が議会改革の原則だと思う。
| 17:37 | 議会(議会運営委員会) | comments(3) | trackbacks(2) | posted by 柳田ひでのり |
Comment








コメント、途中で切れてしまったようですね。
トラックバックも上手くいかないということですが、別の方からは届いていました。そちらの不具合かもしれませんね。
fj2007さんから頂いたコメントは、短く凝縮したものだと思いましたので掲載しましたが、違うようなので削除いたしました。
再送頂ければ幸いです。
posted by 柳田ひでのり | 2007/09/28 12:45 AM |
fj2007さん、コメントありがとうございます。
ご指摘、ごもっともという部分があります。
貴ブログを読ませていただきました。市政に対しかなりご不満のようで、市議会に人材が乏しいとのご指摘は真摯に受け止める以外ありません。ただし、
1.については市役所の人材が不足しているとは思っていません(国・県の役所や他市はよく知らないので比較も難しいですが)。むしろ私は、藤沢市市の職員は優秀だと感じています。
もう一つ、周辺市との合併ですが、私は基本的に合併は反対ですし行政・議会充実のための合併ならば尚更不要と思っています。

さて、現在の国・県・市という重層的な行政構造の中では、人口何百万人もいる市だろうが、数万人の市だろうが、所詮
「市は市」
です。

2.のマスコミですが、私も同様の気持ちがあります。しかし、冷静に考えると、藤沢がマスコミから注目されないのは悪いことなのかどうか。
言葉遊びじゃあないですが、「マス」ですから、そもそも地方行政を監視するのかなあ。私は「ミニ」コミ媒体の奮起を期待しますが、商業ベースに乗るのが前提ですしね…。
藤沢にいる身としては、横浜市の報道が比較的目立つものの川崎市や県外政令市はあまり意識されません。逆に、原発関連や米軍基地移設問題など、全国的な争点があれば小さな自治体でもマスコミから注目を浴びます。
また、東京都の石原知事の公私混同ぶりが報道されていますが、一地方市議の私から見れば、あれだけやっても選挙で勝てるのだからうらやましさすら感じます。
横浜市は、なんと言っても伝統ある「文明開化の地」「国際港湾都市」で、交通・港湾・埋め立てなど膨大な事業量を抱える巨大都市で別格の観すらありますが、あくまでも藤沢と同じ「市」です。
ゴミや福祉、市民参画、などの「一般的な市行政」、さらには「市議会」がそれほど先進的かつ注目されているとは感じません。

上記に掲げた三つの要素でいえば、本来は
3.が最重要のはずです。
議員の体たらくを棚に上げるつもりはありませんが、議会も行政も主権者の道具に過ぎず、主役はあくまでも市民です。
議会陳情の審査に問題意識をお持ちのようですが、陳情の中身を精査すると、はっきり言って賛同しかねるものが大半です。
「言いたいことはわかる」
と感じても、そもそも市の権限外だったり市では解決できない国レベルの課題だったりすることが多々あります。さらに、政令市などの大都市ほど事前審査でお終いという傾向で(県もそうです)、議運が非公開だったりしていますので藤沢市がそれほど酷いとは思っていません。
むしろ藤沢市は、市民と市の距離は大都市ほど離れておらず適度な規模だと思うものの、所詮は比較論でしかありませんが。
で、「市」という「住民に最も近い行政」の利点を活かすためにも、私は議会全体としての市民広聴が必要だと思っているわけです。

ともあれ、地方自治の活性化・発展には法制度の改正が必要ですから、全国的な議論が必要なのだと思っていますが、都市部と過疎地では利益が相反し、両者の一致点を見出すのは難しいだろうし…。
結局、私としては目の前の課題の中から、できることから一つづつ片付けよう、という感じですかね。

長くなりました。fj2007さんと私の認識とは開きがあると感じたものですから、つい力が入ってしまい、すみませんでした。ただ、私としても課題の整理がついて非常に有意義な議論でした。ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしています。

PS:トラバ・コメントとも承認制としています。ご不便をおかけしますが、何せスパムが多くて…。
今回トラバいただけなかったようですが、こちらには届いておりませんでした。原因は不明ですが、もう一度お試しいただければ幸いです。
posted by 柳田ひでのり | 2007/09/17 3:46 PM |
藤沢市の人口では、精鋭化できるだろうか? 現実的には周辺市との合併が必要になるのではないかと思う。

原因はこんなところでしょうかね。
1. 市役所、議会の人材不足
2. マスコミ報道などが少なく、監視による抑止力がない。
3. 市民の無関心

(トラバはうまくいかないようです。もしくは御承認後でしょうか?)
posted by fj2007 | 2007/09/17 10:40 AM |
Trackback
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前の記事、コメントがうまく送信されていなかっただけみたいです。 某市議会議員さんから、きちんとコメントいただきました。 今回はトラックバックしてみました。コメント書き込みに信頼性がなさそうなんで。 まあ、見解の違い、目線の差はだいぶ感じましたが・・・そ
| 藤沢で暮らす | 2007/09/28 11:01 PM |
藤沢市議会では確か、議会改革の議論が行われていることになっています。 議会改革案
| 藤沢棲息記 | 2007/09/25 11:00 PM |
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