:::藤沢市議会議員 柳田ひでのり:::藤沢市議会議員柳田秀憲のブログです。

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議会基本条例その2 〜執行機関と議会の役割の違い〜
前回、議会基本条例について概観したが、先日の研修会で藤間局長から論点を5つに整理していただいたので紹介したいと思う。

現在、藤沢市議会では
「議会活性化検討会」
を立ち上げ、議会改革について議論をしており、本会議の一般質問の際に「一問一答」方式の導入などの成果が出ているわけだが、私は委員として一年弱関わった限り、
「改革とは遠い」
という印象だ。

市議会全体が共通の目標で改革に取り組んでいる、というよりも、議員各位は意見の相違があり、また予算上も限界がある中で
「当たり障りのない」「改善」
止まりになっていると感じる。

〜論点1.執行機関と議会の役割〜

前回も書いたが、地方分権の今、市長を中心に執行機関側は地方自治の担い手たるべく様々な手法を打ち出してきている。
藤沢市でいえば「地域経営会議」もその一つだろう。私は同会議に対してはかなり批判的だが、そうした市民参加の機関を設置すること自体には異論はない。
また、「我がまちらしさ」といった抽象的な事を市政に反映するべく「自治基本条例」を制定している自治体も増えているが、いずれにせよ執行機関側の動きなのだ。

で、市行政と市民とでこうした動きを進める際、議会はどうするのか?
「行政とともにつくる」
というのも一つだろう。
従来の手法だと、こうした執行機関側の動きに議員も「議会選出」という形で参画していく、ことになる。総合計画などは、市議会の交渉会派から代表議員を出して、市民選出委員と共に計画策定に関わっている。
しかし、私はこれには反対だ。

議会はあくまでも市(長)と対峙する立場だと私は思う。
むろん、いたずらに対立すればよい訳ではないが二元代表制、チェック&バランスの原則に立ち、行政側のつくった枠組みに参画することは避けるべきだと思う。

総合計画について、現行法では基本構想は「議決」が必要となっている以上、合理的・妥当な計画となっているかどうか、精査する責務がある。
だが、策定「結果」を精査する者が途中作業に参画しているのでは、出来上がった結果に対して物が言えなくなる可能性が高い。

なので、私は総合計画(案)などの策定作業は、市と市民との共同作業を見守るというのが議会の立場だと考え、審議会から議会は全部引き上げるべきだと思う。
これを担保するために、議会基本条例制定の際には市執行機関と議会との権能・役割の違いを明記した条文が必要だ。

こんなことは憲法・自治法に謳われていることであり、今更、と思うが、一部会派は明確に
「市長与党」
を謳っており、また、改革を標榜する首長などを抱える自治体議会でも
「市長派」「知事派」
などを選挙の争点にして活動する例が見られる。

しかし、くどいようだが地方政治は「二元代表制」なのだ。
議員として、市長に与するのか否かということを明確にして政治活動すること自体、有権者に対して誠実な態度であり、与党市議の存在を批判するつもりは毛頭ない。市長を支える市議がいて当然だが、議会の権能を損なうほど市側ベッタリになるのは議員として自殺行為以外の何者でもない。

とことん市長について行きます
っていうのならば、議員をやめて
市長後援会・支援団体から報酬を貰うか、政策アドバイザーみたいな形で市役所に雇用してもらうのが筋だ。

〜結論:執行機関とは一定の距離を置く〜

1.二元代表制の中での議会の役割の明記

具体例として、総合計画策定や市設置の審議会などからは全面撤退、だ。
もっとも、策定委員・審議会委員と同様の情報・資料の議会提供は担保されるべきで、明文化も必要だ。
そして、
2.議会独自の市民広聴のしくみをつくる

例えば、総合計画など、重要案件については「議決の責任」から議会独自で調査・研究するために、識者や計画策定委員を参考人として議会に召致するなど、広聴機能を持つことが必要。
市側は審議会などの付属機関を持ち、またアンケートを実施したりと識者や市民からの広聴システムが整っているが、議会にはそうした機能はない。
議会での参考人召致も、現時点では政策評価・立案のためにするのではなく、疑惑の解明のためになっている。

各議員は、それぞれの支持者や地域の声を聞いているのだろうが、議員個人と「議会」という機関では権能が段違いだ。つまり、信用がまるで違う。
議員にはどうしても選挙がつきまとう。市民アンケートを実施しようとしても、選挙に利用されるのでは?という疑念を持たれがちだ。しかし「議会」としてならば政治利用の色は薄らぎ、公平な立場だと、市民の理解を得やすいのではないだろうか?

議員個々では前進しない取組みも、機関としての議会ならばより多くの協力が得られる可能性が高く、その結果、議会全体として市民の声を今以上に反映するようになると思う(続く)。
| 16:43 | 議会(その他) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 柳田ひでのり |
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