:::藤沢市議会議員 柳田ひでのり:::藤沢市議会議員柳田秀憲のブログです。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
大荒れの最終日
2月定例会が終わった。

2月17日〜3月17日までの会期だったのだが、最終日は色々あり、深夜0時を回り日付をまたぐことになり、会期を1日延長、18日の朝方4時過ぎに閉会となった。

議員になってから会期延長は初めてのことだったのだが、これ以外にも、
来年度予算案に対して16名の議員が反対
総合計画には11名の議員が反対
さらには例の善行問題に関する100条委設置議員が前回より1名増え
17名の議員が100条委設置を求める
など、異例ずくめの議会だった。
議会野党と市長の対立は抜き差しならない状態だ。

最終日が遅くなった原因はいくつかある。
まず、中国・雲南省から要人が来訪し、ニエアル記念碑への参拝と市長(と議長)への表敬訪問がおこなわれた関係で、本会議を一時中断。

昼休み後の開会も、普段より少し遅れた。
そして、私の岳父である元藤沢市長の葉山峻が亡くなり、通夜が営まれたことで、市長・議長が弔問して下さるということになり、また、多くの同僚議員の皆さんと市側幹部も通夜に参会していただいた。
これで、午後5時〜8時頃まで中断。
遺族としては、議会を中断してまで弔問にお越し頂いた皆さんに対しては、ただただ感謝であり、恐縮するばかりだ。

これだけでも遅くなってしまったのに、さらに
本会議における発言を巡り紛糾し、市議会は空転。再開の目途が立たなくなってしまったのだ。

きっかけは、松長議会運営委員長が本会議で代表監査委員に対して暴言を吐き、これに我々野党側が一斉に反発。
一方、我が会派の竹村議員の予算討論の際、善行土地問題に関する発言の中で
「監査委員4名のうち、識見委員2名が『市は不当』との判断をした」
という発言を、今度は自・公が問題視し、取り消しを求めてきた。

この2つが原因である。

以前もこのブログで触れたが、監査委員4名の構成は議員2名、公認会計士2名だ。
このうち、善行の土地取得に関しては、専門家の2名が「市は不当」との判断をした、と推察できるのだが、表向きは誰が「市に問題なし」として、誰が「市は不当」としたのか、公表しないことになっている。

それを、我が会派の討論で
「専門家2名が不当とした」
断言したことに対して、「事実と違う」と議会選出の監査委員を出している会派(自民・公明)からクレームが付いたのだ。

私は「2対2」で意見が割れた、という報道を見たのだが、「1対3」だった、という話も出ている。
いずれにせよ、「2対2」か「1対3」か「3対1」しかないわけで、なんであれ大勢に影響はない、と思うのだが、議会選出の委員が市を庇ったが識見が公正に判断した、という様にとれる発言だから、自公は気にくわなかったのかもしれない。

確かに、事実が明らかにされない以上、本会議での発言としては不適当だっただろう。だが、事実じゃない、は言い過ぎであり、ならばその証拠を見せろ、と言いたいところである。
さらに言えば、公表されていないにも関わらず、なぜ、事実ではない、と言い切れるのだろうか???

まあ、そこまでは言うまい、ということで、訂正なら応じる、と返答したのだが、訂正といってもインターネット中継は訂正できない、あるいは煩雑になるなどの問題もあり、あくまでも発言は取り消し、ということらしい。この権限は議長にあるのだ。
で、そちらがあくまでも突っ張るのなら、議運委の場で竹村発言の取り消しを求める採決すら辞さない、と議長サイドは強行姿勢である。

が、そこまで言うのなら、先ほどの本会議場での議運委員長の暴言はどうなのか?
よそ様の発言について重箱の隅をつつくようなことを言う前に、先ほどの議運委員長の暴言の方が遙かに問題であり、身内に対しては議長はどう始末をつけるのか?

と、こちら側も反発。当初は議運委員長が本会議場で謝罪して幕引きか、と考えていたのだが、強行姿勢に対してはこちらも強行にならざるを得ない。
望むところだ!
ということで、議運委員長に対しては、本会議場での謝罪と委員長の辞任を求めることになった。

松長委員長の発言、といっても実際には不規則発言、つまり「ヤジ」だが、詳細については控えたい。
ただ、私たちとしては看過出来ない「暴言」であった。議員として、というよりも人として。
さらに、暴言の背景には、善行問題を巡り、与党議員として代表監査委員の判断への不満があったと解釈されても仕方なく、であれば、議会最大会派の団長が代表監査委員に対して公然と圧力をかけた、とすら言える。
たかがヤジ、とはいえ、由々しき事態なのだ。
ということで、他会派からは

「あんな委員長に、議会運営を仕切って欲しくない。辞任は生ぬるい。懲罰委員会を開く必要があるのではないか?」

という意見すら出始めていた。
自ら辞めないというのなら懲罰委員会で白黒つけよう、という事態に発展するわけで、これはこれで大変な事になる。
懲罰委員会は議員5人の発議で設置が可能で、設置はまず間違いない情勢だ。
そうなると発言を詳細に検討することになり、場合によっては泥仕合になり、市議会内部に拭い難い禍根を残すことになりかねない。

議長サイドも事態の深刻さを認識したのか、松長委員長は最終的に辞任を決断し、議運委・本会議場でも非礼をわびた。
最後の態度は潔く、立派だったと思う。先のヤジが悔やまれる。
これを受け、我が会派は竹村発言の取り消しに同意、こちらも採決は回避された。

辞任と発言取り消し、いずれも当事者自らの発意、ということになり、一応は丸く収まった格好だ。
議運委は塚本副委員長が委員長に、副委員長には熊倉議員が就くことになり、ようやく午前3時前に議会は正常化した。だが、
議会内も市長与党と野党側との対立構造がますます鮮明になってきた。
このまま来年の市議会改選まで、こうしたつばぜり合いが繰り返されることになるのだろうか。

ようやく本会議が再会され、100条委設置が否決、残りの議案の採決がおこなわれ、終わったのは午前4時を回っていた。

地方分権一括法施行以来、地方議会の活性化・改革が唱えられて久しいが、
オール与党の議会ならば、何をやっても活性化などするはずもない。
その意味では、与野党が拮抗してきた藤沢市議会はまさに活性化している、と感じる。
活性化、と言わなければ、いよいよ藤沢市議会も議会らしくなってきたのではないか。

それにしても、色々な事が起きた2月定例会だった。
加えて、岳父で、政治の師・人生の師でもあった葉山峻が亡くなるとは…。このところみるみる衰弱してきて、覚悟はしていたが……。

怒濤のような1カ月間も今日で終わり、と思ったら、最後にこんなドラマが待っていようとはな…。葉山の葬儀とともに、忘れられない一日となるだろう。
そして、新年度はもう目の前だ。時は待ってはくれない。来年度も何が起こるかわからないが、当分気持ちの整理が付きそうにないな。
| 23:40 | 議会(本会議) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 柳田ひでのり |
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://blog.hidenori-yanagida.net/trackback/1562687
<< NEW | TOP | OLD>>