:::藤沢市議会議員 柳田ひでのり:::藤沢市議会議員柳田秀憲のブログです。

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予算審議
昨日から来年度予算案の審議が始まった。
委員会は通常は09時30分から始まるのだが、一昨日の市長答弁を巡り紛糾、開始時刻が遅れ、開会は11時。そのしわ寄せで、終わったのは22時を過ぎていた。

予算の議決を経る前に市の「ごみニュース」に来年度のとり組みが掲載された事を問題視した議員の質問に対し、市長は

「以前から、(議員の)皆さんからの要望だった。市民要望もあった。
また、この件は議長・副議長にも事前に伝えたし、(議会の)各派代表者会議でもお知らせしたのだが」

という答弁をしたのだ。これに対し納得がいかない議員が市側に訂正を求め、結局議長が引き取って市側に申し入れをすることで決着した。
これが遅れた理由だ。

一見、何の問題も無いように見える。
だが、この発言を分析すると、決して小さな話では済まなくなる。

まず、一点目の議会・市民要望、という点について説明したい。
内容は2点ある。

1.市民が電動生ゴミ処理機を購入する際の助成拡大
2.大型生ゴミ処理機導入

というものだ。
ごみ有料化導入の大義は、「可燃ごみの縮減」だった。ごみを燃やすというCO2排出等の問題と、焼却灰の処理費やそれを埋める最終処分場の延命のため、市民に対しても、いわば「排出者責任」を求めたわけだ。

私は、有料化には当初は反対だったが、可燃ごみゼロをめざすのなら、という条件で最終的には賛成に回った。
で、賛成する際に、市に注文をつけたのだが、大きく言うと

1.資源ごみ収集の市民負担軽減→資源戸別化
2.生ごみの資源化
3.3年後の見直し

ということだ。

だから、市長にすると
「議員さんも要望した事をやるのだから、文句言わないでよ」
ということかもしれない。
だとすると、それはよくわかる。

次に、後段の
「議長や各派代表にも伝えた」
という点だが、これも心情としてはよくわかる。
議決前に市の広報紙に載せることになるが決して議会軽視ではない、ということを言いたいのだろうと思う。

しかし、私たちが問題にしているのは、そういう事ではないのだ。
以前も指摘したが
「手続き」
の問題だ。

議員の最大の仕事は「予算の議決」だ。
その前に、あたかも決まったかのように市が市民に対して政策を発表するのはまずいよ、ということなのだ。

また、議員の要望が実現するとしても、その中身(収集方法、経費)次第では反対するかもしれない。
さらに、後段の「議長・各派代表に伝えた」というのも、だったら36人で行う本会議や4つの常任委員会は不要、議長ほか数名の議員だけで議会を構成すればよろしい、という事になる。

市議会議員は10人もいれば十分だろう、(実際に私はそう思う)ということになってしまう。だとすると、
市長の気持ちはよくわかる。

だが、予算委という公式の場で、非公式機関に過ぎない「代表者会議」の話をしたり、「正副議長に伝えた」っていうのは、子どもに対して「お父さん・お母さんには言ったよ」みたいな話であり、それはまずいでしょう、っていうのが通常の議員の感覚だと思う。

さらに言えば、市長は正副議長に責任を転嫁した、とも言える。
市長発言に対して怒るのは、我々野党ではなくて議長を出している与党のはずだと思うのだが…。
「また野党が足を引っ張っている」としか考えられない議員は議会人としての基本部分が欠落している、と言わざるを得ない。

長くなったが、そういう顛末だった、ということだ。
ちなみに、市長は「議長や各派代表には事前に伝えた」と答弁していたが、実際には事後だった。
「ごみニュース」は代表者会議の当日に既に配布され始めていたのは不運ではあるが、出稿→印刷まで遡れば、いずれにせよ市のフライングなのは間違いない。

一昨日は通告無しの質問だったので同情の余地はあるが、市長は発言を取り消した方が良いと思う。

まあ、はっきり言って大勢に影響はないだろう。
細かい揚げ足取り、と思われるかもしれない。だが議会とはそういう場だ。
それに、こうしたことは以前にも指摘し、市は姿勢を改めると議会に約束していたのだ。

善行土地問題以降、市側と議会野党との対決姿勢が強まっている今、市及び与党は「野党はあら探しをしている」という前提に立ち、議会手続きには万全を期すしかないだろう。

代表者会議のような「旧き良き時代」の「議会内談合」はもはや機能しないのだ。
| 18:20 | 議会(予算委員会) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 柳田ひでのり |
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