:::藤沢市議会議員 柳田ひでのり:::藤沢市議会議員柳田秀憲のブログです。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
サウンド オブ ミュージック
お正月といえば、やっぱり映画、だろう。
寅さんって、面白い。
特にこの数年、寅さん一流の軽妙な台詞回しが抜群に面白いし、日本の原風景とともに描く世界観が、しみじみと、味わい深いと感じる。
そういえば、ビール党だった私も最近は日本酒(特に燗)が好きになってきたな。
寅さんに日本酒。
私ももうそんな年だ、って事だろうし、それぞれ掛けがいのない魅力があるのだろう。

とはいえ、私が幼い頃・若い頃は映画といえばなんといってもハリウッド映画だった。現実を知らない夢見がちな頃には、外国の映画のほうがより想像力を掻き立てられ魅力的だった、ということだろうか。
というわけで、夢が破れて現実が見えてきた?この頃はすっかり映画を観なくなってしまったが、私は映画から多くを学び、また育てられ、まさに映画とともに生きてきたといっても過言ではないだろう。

私が幼い頃はビデオも普及しておらず、映画は映画館かテレビ放映で楽しむのが普通だったと思う。そうそう、テレビの洋画劇場、っていえば
「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」
の淀川長治さんとか
「いやあ、映画って本っ当にいいものですねえぇ」
の水野晴郎さんとか、ホント、懐かしいなあ。

私の両親は「映画が青春」世代なので、両親が若い頃の名画をテレビ放映をする、っていうと家族揃ってみたものだ。
普段は夜10時以降起きていることは許されなかったのだが、「○○洋画劇場」の時は別で、このときだけは夜更かしは不問だった。

ウチの両親の青春時代(1950〜60年代)は映画の黄金時代であり、西部劇とミュージカルの全盛期だ。
「真昼の決闘」「荒野の決闘」「荒野の七人」などを手に汗を握って観た。
当時の大スター、ゲーリー・クーパー、ヘンリー・フォンダとか、スティーブ・マックイーンとかがヒーローだったのだけれど、考えてみれば親の影響以外の何物でもないな。
少し時代が下がると「スティング」のポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードとか。
あと、忘れてはいけないのが「カサブランカ」のハンフリー・ボガードとイングリット・バーグマン。
オードリー・ヘップバーンなら「ローマの休日」の可憐さは抜群だけど、トウが立ってきて(失礼)大都会の切なさが滲む
「ティファニーで朝食を」
が一押しかなあ。
クーパー&バーグマン、フォンダ&ヘップバーンなら、文豪モノの
「誰が為に鐘は鳴る」「戦争と平和」
もあるよな。もう最高だ。

と、前置きが長くなったが、先日NHK−BSでの
「サウンド オブ ミュージック」放映は見逃さなかった。

昔、藤沢に「みゆき座」という映画館があったのを覚えている方も多いだろうが、ウチはすぐ近所だったのだ。
で、みゆき座は名画の上映も行っており、小学生の頃、母に連れられて姉と「サウンド〜」と
「メリー・ポピンズ」
を観に行ったのも懐かしい思い出だ。

この二つは私の中でも五指には入る、ってほどのお気に入りでもう何度も見ている(実は両方DVDも持っている)。
が、やはり私の映画の原体験は家族でみたテレビだ。懐かしさもあり、わざわざテレビの放映時間に合わせて親子で観た。この日ばかりはウチのチビも特別に夜更かしを許可。やはり柳田家の伝統は生きている?

久しぶりにみた「サウンド〜」は、本当に素晴らしかった。
話の展開は、ナチの台頭により次第に社会が戦争一色に向かう、暗い、緊迫した雰囲気と対比して、楽しい歌・ダンスや美しい自然を織り交ぜた秀逸なものだと思うし、「ドレミの歌」「私のお気に入り」等々、数々の名曲を生んだミュージカルの大傑作らしく歌やダンスも見事の一語だ。
そして何より、あのアルプスの大自然、トラップ男爵家の屋敷の素晴らしさやザルツブルグの街を描く「映像美」には本当にため息が出る。とても現実のものとは思えない美しさだ。

私はジュリー・アンドリュースが大好きで、「メリーポピンズ」のDVDはウチの親が孫(つまり私の子)にみせるために買ってきたのだが、一番楽しんでいるのは「子」の私。
メリーポピンズほど面白い映画はない
と思っている。

「サウンド〜」と「メリー〜」を比べると、「メリー・ポピンズ」はコメディ仕立てでもあり理屈抜きの面白さは上だと思うが、ともに甲乙つけがたい不朽の名作だと思う。
両作品は子育て・家族を主題としているので、一児の父となってあらためて観ると、また感慨深い。

太字にしたのが私のベスト5。決め手は音楽だ。
アズ・タイム・ゴーズバイ、エンタティナー、ムーンリバー、エーデルワイス、チムチムチェリー…。
楽曲とともに映像が蘇る。

で、「サウンド オブ ミュージック」と「メリーポピンズ」。
最高の映画だ。観たことがない、っていう人も少ないとは思うが、絶対のおススメだ。
| 23:50 | 日記(趣味) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 柳田ひでのり |
| 1/1 |