〜見守り〜横浜市栄区公田団地の試み
17日、横浜市栄区の「公田団地」にお邪魔し、団地自治会が設立したNPO法人
「お互いさまねっと公田団地」
の取り組みを、横浜市・町田市・多摩市の民主党市議とともに視察に参加した。
これは、団地内で孤独死が相次いぎ、高齢者の一人住まいの方がこうした悲しい最期とならないように住民で見守っていこう、ということから発足したものだ。
この「お互いさまネット」は、スーパーが撤退した空き店舗を利用し、野菜や弁当を販売している。ここは見守りボランティアの方々の活動拠点ともなっている。
この取り組みがユニークなところは、ボランティアの方々の見守りをサポートするために、赤外線センサーを住戸内部に設置し、各戸のアンテナから拠点内のサーバーに送信し、パソコンの画面上でチェックできるようにしている点だ。
この際、カメラでは「監視」になり、まるで刑務所の管制みたいになってしまうので、センサーで人の活動状況を認識するのみとなっている。
で、風呂・トイレに出入りすればセンサーが感知し、サーバー側に人の動きがあるかどうかのみが伝わり、画面ではグラフとして表示される。
例えば、風呂に入ってから一時間動きが無ければ不測の事態が起きている可能性が高いということがグラフから読み取ることができ、ボランティアの方が急行、という仕組みだ。
この他、部屋の電灯のスイッチやテレビのリモコンの操作も感知するようになっており、こうした生活反応の有無を把握できるようなシステムとなっているわけだ。
もちろん、これだけでも人の生活パターンなどが十分読み取れるわけで、プライバシーが晒される、という危惧はあるだろう。
さらに、機器による見守り、ということに対しては何やら冷たい響きがあるのも確かだ。
実際、住戸への設置を拒否する独居高齢者(及びその家族)の方もおり、議論は分かれるところだ。
しかし、「孤独死をなくそう」という意味で、評価できると私は思う。
機器による監視ではなく、あくまでもボランティアの方々の「人による見守り」が基本となっており、
「孤独というより孤立」
状態のお年寄りを地域全体で見守り孤立させないとするもので、自治会長を始めメンバーの皆さんの温かさが有り難く、頼もしい。
こうした、人が主体となりながらもテクノロジーを利用した見守りシステムは、孤立解消へ一つの示唆を与えてくれている。
(続く)
「お互いさまねっと公田団地」
の取り組みを、横浜市・町田市・多摩市の民主党市議とともに視察に参加した。
これは、団地内で孤独死が相次いぎ、高齢者の一人住まいの方がこうした悲しい最期とならないように住民で見守っていこう、ということから発足したものだ。
この「お互いさまネット」は、スーパーが撤退した空き店舗を利用し、野菜や弁当を販売している。ここは見守りボランティアの方々の活動拠点ともなっている。
この取り組みがユニークなところは、ボランティアの方々の見守りをサポートするために、赤外線センサーを住戸内部に設置し、各戸のアンテナから拠点内のサーバーに送信し、パソコンの画面上でチェックできるようにしている点だ。
この際、カメラでは「監視」になり、まるで刑務所の管制みたいになってしまうので、センサーで人の活動状況を認識するのみとなっている。
で、風呂・トイレに出入りすればセンサーが感知し、サーバー側に人の動きがあるかどうかのみが伝わり、画面ではグラフとして表示される。
例えば、風呂に入ってから一時間動きが無ければ不測の事態が起きている可能性が高いということがグラフから読み取ることができ、ボランティアの方が急行、という仕組みだ。
この他、部屋の電灯のスイッチやテレビのリモコンの操作も感知するようになっており、こうした生活反応の有無を把握できるようなシステムとなっているわけだ。
もちろん、これだけでも人の生活パターンなどが十分読み取れるわけで、プライバシーが晒される、という危惧はあるだろう。
さらに、機器による見守り、ということに対しては何やら冷たい響きがあるのも確かだ。
実際、住戸への設置を拒否する独居高齢者(及びその家族)の方もおり、議論は分かれるところだ。
しかし、「孤独死をなくそう」という意味で、評価できると私は思う。
機器による監視ではなく、あくまでもボランティアの方々の「人による見守り」が基本となっており、
「孤独というより孤立」
状態のお年寄りを地域全体で見守り孤立させないとするもので、自治会長を始めメンバーの皆さんの温かさが有り難く、頼もしい。
こうした、人が主体となりながらもテクノロジーを利用した見守りシステムは、孤立解消へ一つの示唆を与えてくれている。
(続く)