:::藤沢市議会議員 柳田ひでのり:::藤沢市議会議員柳田秀憲のブログです。

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憲法記念日
日本国憲法施行後60年。還暦を迎え、政界では改憲論が勢いを増している。
安倍総理は参院選のテーマを「改憲」とし、安倍内閣での改憲を実現しようとしており、夏の参院選の争点にすると意気込んでいるが、見識を疑う。

民主党としては、党内に改憲派と慎重派に分かれていて、争点化されると党が割れるという懸念がある。
実際、自民党とともに超党派で改憲を唱えるグループも民主党内に存在しているのだ。そして、私は護憲である。
民主党内は改憲・護憲を強く意識している者はどちらも少数派だろうが、両極いるということだ。

いずれにせよ民主党は、本日の鳩山幹事長の談話の通り、

「『国民主権』『基本的人権の尊重』『平和主義』という現行憲法の原理を大切にしながら、真に立憲主義を機能させるために、現行憲法に足らざる点があれば補い、改めるべき点があれば改めるという姿勢」

だ。
つまりは、現行憲法を肯定しつつ、時代にあわせるというスタンスであり、各種世論調査結果からみると国民一般の憲法観に一番近いところだと感じる反面、現状は憲法の議論が広く国民の間で高まっていないとも思う。空気はまだ読めない。

私は、安倍総理の改憲論に対し非常に危うさを感じているものの、憲法を墨守して危機感を煽るのも違和感を感じている、というよりも幅広い支持は得られないだろうと考えている。
よって、現在の民主党のスタンスで間違っていないと思う(党員だから当然か)し、私自身は護憲だが、結論を急がず、現行憲法の何がよくて何を変えなければならないのか、点検することは有意義だと思う。

ただ、これから先、どのような議論が起こるか分からない。
先の総選挙で民主党は大敗を喫したわけだが、あれは当時の小泉総理が並々ならぬ決意をもって郵政民営化を争点化されて一大キャンペーンを展開し、対する民主党が後手・守勢に回ったからだと思っている。

今回の改憲論も、あの時と同じ事にならないとも限らないだろう。
郵政と憲法では事の大きさは異なるだろうが、本気で改憲を仕掛けてくると、押しとどめることが出来るかどうか、大いに心配だ。

結局、政治は論理であると同時に感性・感情がモノを言う場面がどうしてもある。
改憲・護憲、それぞれ言い分はあるだろうが、議論はどこかで終わる。
本気の方が勝つだろう。
| 21:25 | 憲法 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 柳田ひでのり |
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